2019年6月7日金曜日

6月号

 6月になりました。“Everything goes bad.”という英文が思い浮かぶ、 梅雨の蒸し蒸しシーズンの到来です。なのにJune bride(6月の花嫁)という言葉がありますね。これはJune(6月)がローマ神話で結婚をつかさどる女神Junoに由来しているという説があります。Junoは女性や子供、家庭の守護神とも言われます。ヨーロッパではこの時期、1年中で最も雨が少なく、気候もよく、6月に結婚する花嫁はきっと幸せになるだろう、という言い伝えからできたのでしょう。皆さんは今、新学年にも慣れ、勉強に、部活動に精を出していることと思います。私も新しい仕事に大分慣れ、生活にリズムが出てきました。
 さて、感動的な出来事をお話しします。久しぶりに県総体の応援に出かけました。まず県武道館の開会式では、県内71校の中で、東雲は自慢の制服姿で堂々と行進しました。アーチェリー部とバレー部は優勝旗、優勝杯を返還しましたが、その後両部共に3年連続優勝校のコールがあり授賞をしました。サッカー部は決勝戦で宇和島南高と宿命の対決。相手チームに終始押されてはいましたが、最後まで勝負を諦めず持ち前の力を発揮し、3年振りの雪辱を果たしました。バレー部も打倒東雲に燃える聖カタリナと、第5セットまでもつれるシーソーゲーム、最後まで予断を許さない試合展開でしたが、相手の動きを冷静に判断した的確な配球が効を奏し、本校がV4を達成しました。山川先生からアーチェリー部の完全優勝の一報も入り、嬉しさが込み上げましたが、選手や関係者の喜びは察するに余りあるなと思いました。
 その足で、三津浜港へ。外航クルーズ客船ダイヤモンドプリンセスの松山初寄港セレモニーで活動している本校生と合流しました。茶道部がお持てなし茶会、中学生が「道後盆踊り」で行事を盛り上げました。聞いた話ですが、船内にジレット先生が校長だった頃に学んだ卒業生がいて、ブラスバンド部の「歓喜の歌(Ode to Joy)」の演奏を聞き、忘れかけていた自分の青春時代を思いだし大変感銘を受けたそうです。このセレモニーへの参加は松山市の依頼とはいえ、東雲生の負担は大変なものだと感じていましたが、夕日さす港をゆっくりと離れる船から手を振る乗客たちを見送る生徒たちの姿を見たとき、与えられた時間を懸命に頑張る東雲生の充実感や優しさが伝わり、わだかまりも溶ける思いになりました。
Shinonome will surely make it!