2020年7月3日金曜日

7月号

 7月になりました。例年なら今頃は、期末考査も終わってほっと一息ついているところですが、今年はコロナの影響で、来週から期末考査になります。1学期は休校も続き、その間、課題学習や、教科によってはオンライン学習もありました。どのくらい学習が定着しているか、授業で学んだことがどのくらい理解できているかを測る試験です。東雲で初めての考査の人もいると思います。十分試験勉強をして臨んでください。
 毎年、夏に繰り広げられる甲子園大会をはじめとする体育部、文化部等の様々な大会や行事が自粛や中止になっているのは大変残念ですが、代替試合やコンクールなども計画されているようです。9月になると東雲生が熱くなる体育祭や文化祭クローバーデーがあります。本県においてコロナの状況が今と変わらず収束に向かうことを願い、感染防止を第一に考え、いろいろなアイデアを出し合いながら準備を進めていただいたらと思います。その行事の企画・運営を行う生徒会の新役員も決まりました。先日、生徒総会が開催され、私も見学させてもらいました。東雲でのスクールライフを、快適に、楽しく、有意義なものにするためのアイデアを事前に調査し、その中から5つの要望が総会に提出されました。学校の主役はなんと言っても皆さん生徒一人ひとりです。皆さんのために学校ではいろいろなルールが決められていますが、社会や時代の変化の中で、よりよいものにする必要があります。そのためにも、皆さんが考えていることを発表して欲しいのです。それはHR活動や授業中でも同じです。ジレット校長先生の時代に、皆さんの大先輩は、考査における「無監督試験」の実施を生徒総会で提案し、それを職員会で取り上げて欲しいと願い出たようです。そして学校は生徒の要望に応えたと記録にあります。その後どうなったと思いますか、本校所蔵の「東雲学園百年誌」で調べてみてください。
 さて、水害が心配な季節が巡ってきました。今年度はコロナの対応でこれまでとは違う生活の中で、例えばいつもマスクをすることや三密回避など、感染防止には気をつけていると思いますが、果たして防災についてはどうでしょうか。起こったらどこに避難しようとか、自分の家の近くの避難場所を確認したりしていますか?そのために便利なものがハザードマップです。ハザードマップにより、自分が住んでいる地域にどんな災害のリスクがあるかを知ることができます。一度必ず確認をしてみてください。
Feel free to give your opinion, please.

2020年6月2日火曜日

6月号

 先週、待ちに待った完全開校の日を迎えました。登校中、歩いている私に自転車通学の生徒が追い越しながらあいさつをしてくれる。正門前で、バレーボール部がロープウェイ街をきれいにしようと路面の草抜きをしている。礼拝のオルガンの音、そして教室から元気な生徒の声が聞こえてくる。そんないつもの日常が戻って来ました。これまでと異なるのは、マスクを着けた皆さんと先生の姿です。授業中、先生の声はよく聞き取れていますか。連日気温が上昇し、初夏を感じる天候の中で、長時間のマスク着用は大丈夫だろうかと心配になっています。熱中症対策が必要なこの時期、水分補給を十分にし、体調管理を万全にしてください。
 コロナ禍に関連するある新聞記事に目が止まりました。かの万有引力の発見は、自粛生活の中から生まれたものだと。17世紀、若き日のニュートンは英国でペストが大流行していたとき感染防止のためロンドンを離れ郷里の村に避難し、そこでの生活の中で、あの引力や微積分など偉大な発見をしたのだと。このことは非常時だからこそ生まれるものがあるということを教えてくれています。皆さんも、これまでにない経験から何か新しいことに気づいたのではないですか。学校通信「しののめ」第2号で、生徒会長の長野琴未さんは、休校中の生活に触れ、「学校は教科の勉強だけをする場ではなく、友だちと話したり行動を共にする中で社会性や行動力など多様な力を培うことができる。ふだんのいつもどおりの日々がどれだけすばらしく大切なものであるかを改めて感じている。」と述べ、さらにメディアの情報が本当に正しいかどうかを鵜呑みにせずに自分自身でしっかり判断して行動すべきである、と結んでいます。
 私は東雲を「コロナに強い学校」にしたいと思っています。そこでは、生徒が予防策を継続する中で、この制約のある時期をけっして無駄にしない学校生活を送っている。そして、家庭においては、外に出るより自分と向き合う時間を大切にしている。そんな中で、生徒として、いや人間としてどうあるべきかを考えている。そんな東雲生であって欲しいものです。
Broaden your horizon at the age of Corona.

2020年5月11日月曜日

5月号

 長い休校期間でありました。中学1年生は入学式の翌日から、2,3年生はその日から、高校生も2日足らず登校した後、休校に入りました。それは、皆さんの命と安全を守るためであり、感染が終息することを願ってのものでした。あれから1か月余り経ちますが、コロナウイルスは衰えるどころか、世界中でまだ毎日感染者が出ています。しかし、幸いなことに本県では何とか感染が抑えられているという状況から、感染防止の取り組みを徹底しながら、段階的に学校を再開することになりました。
 休校の間、皆さんのことが大変心配でした。元気で課題を頑張っているだろうか。運動不足解消のために身体を動かしているだろうか。入学したばかりの1年生はどういう思いで過ごしているだろうか。高3生は進路のことで悩んでいないだろうかなど。ステイホーム連休中、私もずっと家にいて、皆さんの外出できないことへの退屈な思いやストレスを実感することができました。休校中、先生方も家庭学習の一環として、オンライン学習を始めるため、互いに研修しながら、今ある設備を工夫してなんとか準備を進めて来ました。パソコンやタブレット、スマホを使った学習は、コロナ休校に関係なく充実させて行かなけれならないものと考えています。
 家庭学習期間の生活は、皆さんにとってプラスになることもあったと思います。それは、自分自身と向き合う時間が多くなり、自分の言動を反省してみることができる。他人への思いやりの気持ちを育むことができるということです。皆さんはエッセンシャル・ワーカーという言葉を知っていますか。医療、介護、交通、物流、小売店、ゴミ処理など私たちが社会生活を維持するために、感染の危険と隣り合わせの中で毎日仕事をしている人たちです。この人たちの日常を想像し、感謝する気持ちを持って欲しいのです。また、これからは新しい生活様式が大切です。それはこれまでの価値観を変えなければならないことかもしれません。感染防止行動を取りながら、コロナと共に生きる日常。今に注目し、目の前のやらなければならないことを淡々とこなして行く、そういう態度で毎日を精一杯生きることだと思います。我慢しなければならないことも沢山ありますが、25日からの学校完全再開に向けて共に頑張りましょう!
Never Waste the Crisis. 「この危機を無駄にするな」

2020年4月14日火曜日

4月号

 道後平野を見渡しますと自然界は暦をくるわせることなく春を迎えております。校庭の桜も、世の中のコロナ騒動を何も知らないような顔をして咲き誇っています。今年の春ほど重苦しい気分で桜を眺めたことはありません。そんな中ではありましたが、4月9日には感染予防を万全にして、讃美歌や校歌を止め、規模を縮小して中学、高校生合わせて140名の新入生を迎えて入学式を行うことができました。新入生と保護者、教職員のみ参加ではありましたが、さすがに創立134年の伝統校に相応しい落ち着いた素晴らしい感動的な式になりました。特に中学・高校生の新入生代表の宣誓が大変力強く、感動いたしました。残念ながら在校生の皆さんの参列は叶いませんでしたが、新入生には自分自身の入学当時の頃を思い出し、親切に、温かい気持ちで歓迎して欲しいと思います。そして、先輩として尊敬されるような手本になり、後輩たちに、東雲のよき伝統・品格・豊かな校風をしっかりと伝えてください。よろしくお願いします。
 先日、始業式でも触れましたが、松山からイタリア中部の大学に留学している山本加奈子さんの現地報告の新聞記事です。「住んでいるペルージャという小さな街にコロナウイルスの感染者が増えるにつれて生活が一変した。街ではほぼ人を見かけなくなった。学校は全土で休校になり、授業はオンラインとなった。感染しないようにと注意を払っているが、見えない敵との無期限の戦いは精神的に疲れる。」と。これは20日前の記事ですが、現在イタリアは感染者数がピークに達し、外出禁止令も出ています。彼女だけでなく世界中でこのような思いで過ごしている学生、生徒は多いと思います。皆さんも不安はあろうと思いますが、希望を持って、ここは耐えなければなりません。確かな情報に基づいて正しく行動することが、社会に果たす役割なのです。今私たちは歴史上の大転換点に立っており、戦争を知らない私たちにとって成熟した社会を築くための最大の試練かもしれません。お互いに、頑張りましょう。
 コロナ感染が1日も早く終息すること、そして皆さん一人一人が昨年にも増してさらに輝き、今年度も東雲に大輪の花が咲くことを心から祈念しています。

2020年3月6日金曜日

3月号

 三寒四温に包まれて、どこからともなく別れの序奏を聞くような思いで過ごす時期となりました。例年と違うのは、マスコミで毎日のように報道されています、コロナウイルス「COVID-19」感染への心配です。この新型肺炎はパンデミックの様相を呈しており、またそれに関しての不確かな情報の拡散インフォデミックも起こっております。今やいつどこででも起こりうる事態となり、身の回りに起こらないかと大変憂慮しているところです。一日も早い終息を願うばかりです。私たちも確かな情報をもとに、人混みを避けるとか手洗いやマスクの着用等あらゆる対策を取りましょう。
 さて、皆さんは、今自宅において出された課題を一生懸命やっている頃かなと思います。3月1日にはコロナウイルスの影響で中止を余儀なくされた学校もあるようですが、本校は縮小はしましたが無事、卒業式を行うことができました。式辞で私が話したのは、以下の通りです。卒業生を待ち受けている社会は、残念ながら大変厳しい状況にある。今直面している難題は、大きく言うと三つある。それは、核戦争を含む世界的な戦争、地球温暖化などの環境破壊、そしてAIなどの技術革新。これらのことが、社会に閉塞感をもたらし、日本の未来図を描くことをきわめて困難にしている。しかし、こういう状況の中にいるからこそ、生涯学び続けることで困難な状況を克服し、自ら立ち上がって欲しい。また、女性であるということだけで、頑張っても報われない男性優位の誤ったジェンダー意識と遭遇することがあるかもしれない。しかしその時こそ、「高遠なる理想」「敬虔なる信仰」「真摯なる努力」「清純なる愛情」「私心なき奉仕」の校訓の下、女子校で培った心のしなやかさや共感力を土台にして、勇気を持って立ち向かって欲しい。そして、そのことが必ずや日本を変える原動力にもなるということ。式辞の終わりに、ジョンレノンのimagneの歌詞の一節を朗読しました。それは、グローバル化の進展する時代を生きるものにとって、そのコミュニケーションツールとして英語の力を伸ばすことももちろん大切だが、それと同時に重要なのはimagine、想像してみるということ。自分の目の前に見えないものや実際には経験できないことを想像する力を持つこと。見知らぬ誰かの喜びや感動、悲しみや苦しみを想像して共感し、行動を起こして欲しい。本を読んだり、芸術を味わったりすることでイマジネーションを豊かにすることができれば、皆さんの世界は物理的にも心理的にも大きく広がるはずである。以上でしたが、皆さんはこのメッセージをどう受け取りましたか?また、ご意見をお聞かせください。
Imagine all the people
Living for today...
 今年度の「校長室だより」は終わりです。1年間お読みいただきありがとうございました。

2020年2月5日水曜日

2月号

 英語の諺に Seeing is believing.(百聞は一見に如かず)がありますが、本校のアーチェリー部の選手5名は山川監督と共に今回のアメリカ遠征を通して、このことを身にしみて感じたようです。サンディエゴのチュラビスタ・トレーニングセンターでの一週間の合宿はあっという間の短いものでしたが、有意義で実り多きものであり、十分な収穫を得ることができたと報告してくれました。彼女たちは現地に到着したその日からハードな練習が始まったそうです。アメリカ式のアーチェリーはこれまで自分たちが知っているものとは異なるところが多々あり、目から鱗の、驚くものばかり。科学的で合理的な練習法を現地で直接教わり、集中力やバランスそして正確さなどの技術を習得することが目標でしたが、お陰でこれまで学んだ韓国式の技術に加えてこのアメリカ式を取り入れるという自分たち独自のアーチェリー観が確立できたようです。出発前の壮行会で私は、「目標達成のため、常に新しいものにチャレンジするアーチェリー部の姿勢が、必ずや東雲アーチェリーを日本にそして世界に羽ばたかせるものになると信じる」と激励しましたが、遠征を終えて帰国し、松山空港で出迎えたとき、彼女たちの表情を見てそのことを確信しました。時差ボケや練習の疲れを全く感じさせない、出発前に空港で見せてくれたものと変わらない元気で明るい笑顔を見たとき、彼女たちはきっと近い将来日の丸を背負ってオリンピックやワールドカップで活躍してくれるであろうと。
 さて、本校は小規模校なので、他校と比べて活動している部の数は少ないかもしれません。でも生徒の方から学校にやりたい活動を申し出、同好会をつくり頑張っている人たちもいます。今年度、高校1年の有志がかるた同好会を新たに結成しました。かるたというと「ちはやふる」の映画を思い出すのは私だけではないでしょう。初級クラスではありますが、県の選手権大会、松山市民のかるた大会共に個人で優勝、準優勝を勝ち取りました。当人たちも驚いているようですが、目標は早く部に昇格し様々な大会に出て結果を残すことのようです。自分のやりたいことを、企画し、実行に移す、この姿勢を私は高く評価したいと思います。皆さんも、勉強以外でやりたいことがまだ見つかってない人は、どうぞこのかるたに魅せられた彼女たちのように、やりたいものを見つけて何かを始めてください。後日、メンバーの1人が校長室で一首諳んじてくれました。
 かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを(藤原実方朝臣)
皆さん、この歌の意味が分かりますか。調べてみてください。きっと胸キュンですよ。

2020年1月8日水曜日

1月号

 明けましておめでとうございます。皆さん、有意義な冬休みでしたか。「一年の計は元旦にあり」と言われますが、新しい年の目標を立てましたか。いよいよ令和2年、西暦2020年の幕開け、21世紀も20代に入りました。今年はなんといっても東京オリンピック・パラリンピックの年ですね。お互いに飛躍の年にしたいものです。昨年の世相を表す漢字は令和の「令」でありました。新天皇即位により、明るい新時代を願う国民の思いが集約されたもの、そして日本の伝統文化の素晴らしさを改めて感じることからつけられたという人もいました。今年こそ、世の中が良い方向に変化し、明るいニュースが聞かれる一年であって欲しいと願っております。しかしながら、先行き不透明な閉塞感の漂う厳しい年頭を、マスメディアは、こぞってペシミスティック(悲観的)に論じている感があります。「このまま行けば日本はどうなるのだろう」というようないやな空気が漂っていて、それに流されているような気もします。そんな空気に流されない生き方こそが今最も大切だと思っています。
 さて、話は変わりますが、皆さんご承知のとおり高校バレーボール部が、全国高校バレー選手権大会に4年連続6回目の出場を勝ち取りました。これまで、夏のインターハイから半年、「春高」を目指して高い集中力を持って努力を重ねてきた選手たちと監督に、心からの拍手を送りたいと思います。その大会の応援に、5日、東京都調布市にある「武蔵野の森 総合スポーツプラザ」に行ってきました。入場行進は、4年連続の自信みなぎる堂々としたもので、頼もしさを実感しました。試合は、1回戦、2回戦とも強豪校チーム相手に2-0と完勝しましたが、ベスト8を懸けた昨年準優勝校の東九州龍谷との戦いに残念ながら敗れました。しかし、これまでの練習の成果を十二分に発揮し、チーム全員で攻めて拾って粘る東雲の素晴らしい頑張りを間近に見ることができ感動しました。東京なので本校から大応援団というわけには行きませんでしたが、スクールカラー古代紫色の懸命の応援が会場で一際目を惹きました。応援と言えば、愛媛県大会の、決勝戦の対済美戦での本校生徒の様子が思い出されます。得点が入る度に、紺の制服が同じリズムで揺れ、実に高校生らしい品格ある応援で、やはり「東雲は素晴らしい」と心打つものでした。選手たちもそれに応える活躍で、大差で勝利しました。私は当初、女子校には野球部がなく、甲子園に向けての全校応援が持つ感動を味わわせることができないのを残念に思っていましたが、なんのなんの、ここに有るじゃないかと思いながら、この豊かな時間を生徒、教職員、保護者と共有することができました。