2020年1月8日水曜日

1月号

 明けましておめでとうございます。皆さん、有意義な冬休みでしたか。「一年の計は元旦にあり」と言われますが、新しい年の目標を立てましたか。いよいよ令和2年、西暦2020年の幕開け、21世紀も20代に入りました。今年はなんといっても東京オリンピック・パラリンピックの年ですね。お互いに飛躍の年にしたいものです。昨年の世相を表す漢字は令和の「令」でありました。新天皇即位により、明るい新時代を願う国民の思いが集約されたもの、そして日本の伝統文化の素晴らしさを改めて感じることからつけられたという人もいました。今年こそ、世の中が良い方向に変化し、明るいニュースが聞かれる一年であって欲しいと願っております。しかしながら、先行き不透明な閉塞感の漂う厳しい年頭を、マスメディアは、こぞってペシミスティック(悲観的)に論じている感があります。「このまま行けば日本はどうなるのだろう」というようないやな空気が漂っていて、それに流されているような気もします。そんな空気に流されない生き方こそが今最も大切だと思っています。
 さて、話は変わりますが、皆さんご承知のとおり高校バレーボール部が、全国高校バレー選手権大会に4年連続6回目の出場を勝ち取りました。これまで、夏のインターハイから半年、「春高」を目指して高い集中力を持って努力を重ねてきた選手たちと監督に、心からの拍手を送りたいと思います。その大会の応援に、5日、東京都調布市にある「武蔵野の森 総合スポーツプラザ」に行ってきました。入場行進は、4年連続の自信みなぎる堂々としたもので、頼もしさを実感しました。試合は、1回戦、2回戦とも強豪校チーム相手に2-0と完勝しましたが、ベスト8を懸けた昨年準優勝校の東九州龍谷との戦いに残念ながら敗れました。しかし、これまでの練習の成果を十二分に発揮し、チーム全員で攻めて拾って粘る東雲の素晴らしい頑張りを間近に見ることができ感動しました。東京なので本校から大応援団というわけには行きませんでしたが、スクールカラー古代紫色の懸命の応援が会場で一際目を惹きました。応援と言えば、愛媛県大会の、決勝戦の対済美戦での本校生徒の様子が思い出されます。得点が入る度に、紺の制服が同じリズムで揺れ、実に高校生らしい品格ある応援で、やはり「東雲は素晴らしい」と心打つものでした。選手たちもそれに応える活躍で、大差で勝利しました。私は当初、女子校には野球部がなく、甲子園に向けての全校応援が持つ感動を味わわせることができないのを残念に思っていましたが、なんのなんの、ここに有るじゃないかと思いながら、この豊かな時間を生徒、教職員、保護者と共有することができました。