2020年5月11日月曜日

5月号

 長い休校期間でありました。中学1年生は入学式の翌日から、2,3年生はその日から、高校生も2日足らず登校した後、休校に入りました。それは、皆さんの命と安全を守るためであり、感染が終息することを願ってのものでした。あれから1か月余り経ちますが、コロナウイルスは衰えるどころか、世界中でまだ毎日感染者が出ています。しかし、幸いなことに本県では何とか感染が抑えられているという状況から、感染防止の取り組みを徹底しながら、段階的に学校を再開することになりました。
 休校の間、皆さんのことが大変心配でした。元気で課題を頑張っているだろうか。運動不足解消のために身体を動かしているだろうか。入学したばかりの1年生はどういう思いで過ごしているだろうか。高3生は進路のことで悩んでいないだろうかなど。ステイホーム連休中、私もずっと家にいて、皆さんの外出できないことへの退屈な思いやストレスを実感することができました。休校中、先生方も家庭学習の一環として、オンライン学習を始めるため、互いに研修しながら、今ある設備を工夫してなんとか準備を進めて来ました。パソコンやタブレット、スマホを使った学習は、コロナ休校に関係なく充実させて行かなけれならないものと考えています。
 家庭学習期間の生活は、皆さんにとってプラスになることもあったと思います。それは、自分自身と向き合う時間が多くなり、自分の言動を反省してみることができる。他人への思いやりの気持ちを育むことができるということです。皆さんはエッセンシャル・ワーカーという言葉を知っていますか。医療、介護、交通、物流、小売店、ゴミ処理など私たちが社会生活を維持するために、感染の危険と隣り合わせの中で毎日仕事をしている人たちです。この人たちの日常を想像し、感謝する気持ちを持って欲しいのです。また、これからは新しい生活様式が大切です。それはこれまでの価値観を変えなければならないことかもしれません。感染防止行動を取りながら、コロナと共に生きる日常。今に注目し、目の前のやらなければならないことを淡々とこなして行く、そういう態度で毎日を精一杯生きることだと思います。我慢しなければならないことも沢山ありますが、25日からの学校完全再開に向けて共に頑張りましょう!
Never Waste the Crisis. 「この危機を無駄にするな」