2020年4月14日火曜日

4月号

 道後平野を見渡しますと自然界は暦をくるわせることなく春を迎えております。校庭の桜も、世の中のコロナ騒動を何も知らないような顔をして咲き誇っています。今年の春ほど重苦しい気分で桜を眺めたことはありません。そんな中ではありましたが、4月9日には感染予防を万全にして、讃美歌や校歌を止め、規模を縮小して中学、高校生合わせて140名の新入生を迎えて入学式を行うことができました。新入生と保護者、教職員のみ参加ではありましたが、さすがに創立134年の伝統校に相応しい落ち着いた素晴らしい感動的な式になりました。特に中学・高校生の新入生代表の宣誓が大変力強く、感動いたしました。残念ながら在校生の皆さんの参列は叶いませんでしたが、新入生には自分自身の入学当時の頃を思い出し、親切に、温かい気持ちで歓迎して欲しいと思います。そして、先輩として尊敬されるような手本になり、後輩たちに、東雲のよき伝統・品格・豊かな校風をしっかりと伝えてください。よろしくお願いします。
 先日、始業式でも触れましたが、松山からイタリア中部の大学に留学している山本加奈子さんの現地報告の新聞記事です。「住んでいるペルージャという小さな街にコロナウイルスの感染者が増えるにつれて生活が一変した。街ではほぼ人を見かけなくなった。学校は全土で休校になり、授業はオンラインとなった。感染しないようにと注意を払っているが、見えない敵との無期限の戦いは精神的に疲れる。」と。これは20日前の記事ですが、現在イタリアは感染者数がピークに達し、外出禁止令も出ています。彼女だけでなく世界中でこのような思いで過ごしている学生、生徒は多いと思います。皆さんも不安はあろうと思いますが、希望を持って、ここは耐えなければなりません。確かな情報に基づいて正しく行動することが、社会に果たす役割なのです。今私たちは歴史上の大転換点に立っており、戦争を知らない私たちにとって成熟した社会を築くための最大の試練かもしれません。お互いに、頑張りましょう。
 コロナ感染が1日も早く終息すること、そして皆さん一人一人が昨年にも増してさらに輝き、今年度も東雲に大輪の花が咲くことを心から祈念しています。