2021年5月6日木曜日

5月号

 ゴールデンウイークは有意義に過ごせましたか。どこかへ旅行でもしたくなるような気分にもなりましたが、コロナウイルス感染症まん延防止のため、外出もできない我慢の日々だったと想像します。私も自宅裏の畑で、タマネギとソラ豆の収穫作業、そして新たにキュウリ、ナス、トマトなどの夏野菜のために土づくりをして、それらの苗を植えました。早いもので、新学期が始まってもうひと月がたとうとしていますね。新たな環境にも慣れましたか。中間考査ももうすぐですね、連休モードを切り替え、学校生活のリズムを取り戻して頑張ってください。 
 先月、コロナ禍のいやなムードを一瞬忘れさせてくれるような出来事がありました。 一つは愛媛出身の松山英樹選手がマスターズ・トーナメントで優勝し、日本人男子で初のメジャー制覇を成し遂げたことです。彼はこれまで数々の失敗や負けを経験し、壁にぶつかり、自分の弱点や短所を克服しようと頑張ったようです。「自分はまだまだだ」と思うことで人間的にも大きく成長したと思います。大会中は最後まで緊張したと語っていましたが、夢や目標を大きく掲げ、それに向けてさまざまな困難をはねのけて頑張った末につかんだ勝利です。彼の偉業は、部活動をやっている生徒はもちろん、それぞれの夢や目標をもって頑張っている者に、勇気とエールを与えてくれました。 
 それからもう一つは、オリンピックの聖火リレー到着式のイベントに参加予定であった吹奏楽部のことです。昨年はコロナで中止、今年こそはと練習してきたのですが、県内特に松山での感染者が急増したため直前で中止となりました。しかし、聖火リレーのスポンサー企業から当日の演奏で着用予定であったTシャツを寄贈してくれることになったのです。当日、体育館前で、夕日を背に受け、吹奏楽部全員がTシャツに身を包み満面に笑みをたたえながらパレード用特別車両に上りました。シャツの赤色と車両に書かれてある東京五輪の文字が一層鮮やかに見えました。その企業の代表者から、生徒の応対のすばらしさや礼儀正しさを誉めていただき、この企画を思いついて本当に良かったと言ってくれました。実はその代表者が、私の若い頃の教え子であるということもわかり、このイベントは私にとっても思い出深いものとなりました。 
 コロナで先行き不透明な日々が続きますが、大きな目標を掲げて頑張りましょう。 
 When life gives you lemons, make lemonade.