Though nothing can bring back the hour
Of splendor in the grass, of glory in the flower,
We will grieve not, rather find
Strength in what remains behind;
― William Wordsworth
Though nothing can bring back the hour
Of splendor in the grass, of glory in the flower,
We will grieve not, rather find
Strength in what remains behind;
― William Wordsworth
朝、校門をくぐり、落ち葉を踏みしめながら坂道を登るとき、冷たい風に冬の訪れを感じます。11月17日にアドベント (Advent:イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)の恒例行事としてクリスマスツリー点灯式が正門前で行われました。昨年はコロナウィルス感染予防のため、生徒は宗教委員のみが参列し、讃美歌を歌うこともできず、寒さに震えた記憶がありますが、今年は感染状況も少し落ち着いたので、有志が集まり盛大に行うことができました。夕闇迫る中、色とりどりのイルミネーションが点灯され、キャンドルキッスにより各自が手に持つろうそくに灯がともりました。そこで、聖書を朗読し、讃美歌を歌いました。安らかな時間が流れ、参加者の心にも灯がともり神聖な気持ちになりました。寒さが増すにつれ、コロナ感染の第6波が到来すると専門家は注意を呼びかけています。普段からやっている基本的な感染対策を徹底しましょう。また、インフルエンザ流行の兆しも見えます。高校3年生にとってはいよいよ受験シーズン本番ですね。くれぐれも体調管理に気を付けてください。
さて、毎年秋にはノーベル賞の受賞者が発表されます。今年は本県四国中央市出身の真鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞しました。大気中の CO2濃度の上昇が、地球表面の温度の上昇をもたらすメカニズムを解き明かしました。近年温暖化の影響とみられる異常気象が続いており、夏には年々台風が大型化し、長雨や豪雨などの異常気象による災害が日本各地で頻発しております。気候変動は人類の生存が懸かる重大な問題です。皆さんも是非この問題に関心を持って、行動を起こしてもらいたいと思います。その真鍋氏が記者会見で「好奇心が原動力になった。最もおもしろいのは、好奇心に基づいた研究だ。」と語っていました。Curiosity(好奇心)という言葉を繰り返し使い、研究にかけてきた情熱を表現していましたが、この言葉から私たちは学ぶべきことがたくさんあります。
秋は収穫のシーズンでもあります。My Garden でも春に種を蒔いた野菜が成長し、先日サツマイモ、ピーマン、ブロッコリーなどを収穫しました。また、これからタマネギやそら豆などの新たな苗を植えます。皆さんも、4月にスタートさせた学習や部活動等の成果がそれぞれこの時期に実り始めます。学期末試験はできましたか。部活動はじめ、今学期のいろいろな取り組みにおいて成果は出せましたか。今こそ、学習はもちろんのこと学校生活を振り返り、改善に結びつけてもらいたいものです。世界中がコロナに翻弄された2021年もあと少しですね。来年こそはと祈るばかりです。皆さんが楽しみにしている冬休みですが、感染対策を実践しながら、計画的に過ごし、有意義な年末・年始にしましょう!
Merry Christmas and all the best in the New Year!
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」(古今和歌集)という歌を、この時期になるといつも思い出します。 秋が来たと、はっきりと目にはみえないけれど、風の音で(秋の到来に)はっと気づく。なかなかいい歌だと思いませんか?長くて暑い季節が過ぎ去り、ようやく涼しくなってきました。コロナの感染者も全国的に減少し、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出ていた地域も先月末で全面解除となりました。本県も感染対策を一段階緩めて感染警戒期となりましたが、まだまだ油断はできません。感染対策として、「会食はルールを守る」ことが求められていますが皆さんはできていますか?黙食という言葉もあります。昼食は友人とおしゃべりをしながら取りたい気持ちはよくわかりますが、コロナウイルスは飛沫によって感染するわけですから、ここは慎重にならなければなりません。食事が終わって、マスクをつけてから会話を楽しんでください。
先日、中学生のマドンナ レシテーション コンテストの校内選考会がチャペルでありました。各クラスの代表生徒は、一人ひとり、暗唱もしっかりできており、練習成果が表れたすばらしい英語に感動しました。また、audience、listener になってくれた皆さんの聞く態度も立派で、お陰で充実した会となりました。今回の暗唱文はジェンダーに関する興味深い内容でした。ジェンダーの話と言えば、先月の中旬に、本校の松下先生の中高時代の友人で、フランスの大学院で研究されている本校OGの上野優希さんからの提案で、本校生対象のオンラインによるワークショップが開催されました。「女子ってなんだろう」というテーマのもと、「制服・校則について話してみよう」「LGBTQ+ 女子とは」「強い女性は恥ずかしい?」の3回に分けて、レクチャーと話し合いが計画されました。画面の向こうに、フランスの大学生もいてジェンダーについて活発な意見交換がなされました。世界的に見て、ジェンダーの不平等があり、女性の活躍が遅れている今の日本。女子校はジェンダーから最も解放されているし、女子校で中高時代を過ごすことでジェンダーバイアス(社会的・文化的性差別あるいは性的偏見)から離れた環境に身をおくことができる。そんな皆さんが、ジェンダーについてこのような勉強会に参加することは大変意義深いと感じました。私も短い時間ではありましたが参加して、これから日本も少しずつ確実に変わって来ると実感しました。
今月末には皆さんが楽しみにしているクローバーデイがありますね。まだまだコロナ感染の状況がどうなるかわかりませんが、皆さんの英知を結集し、思い出に残る安全で楽しい文化祭にしましょう。
You will have mid-term exams soon. Please prepare well for them.