2022年3月26日土曜日

特別号

 道後平野も冬の眠りから覚めて、笑う春になりました。
 さて、10年間大変お世話になりました。今月末をもって定年で本校を去ることとなりました。スクールアドバイザーとして7年、校長として3年間勤めさせていただきました。皆さんの笑顔あふれる姿、そしてこの2年間はコロナに負けないでひたむきに頑張る姿にいつも励まされました。また、生徒一人一人を大切にする熱心な先生方の指導で、大学進学や部活動等各方面ですばらしい成果を上げていただきました。
 4月1日に、副校長の染田祥孝先生が校長に就任されます。染田先生は、県立松山南高校校長を勤められた後、東雲に来ていただきました。先生は、教育センターの所長や高等学校長を歴任し、教育委員会にも長年勤められた、教育全般に造詣が深く、見識の高いすばらしい先生です。染田先生のリーダーシップの下、松山東雲中学・高等学校は今後ますます飛躍することと確信します。皆様方のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、私の周りで陰になり日向になり支えてくださいました諸先生方、事務室の方々、保護者の皆様、同窓会の皆様、また、私がお会いしたすべての方々に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
 
    What though the radiance which was once so bright
    Be now for ever taken from my sight,

    Though nothing can bring back the hour

    Of splendor in the grass, of glory in the flower,

    We will grieve not, rather find

    Strength in what remains behind;


                                                  William Wordsworth

 


2022年3月2日水曜日

3月号

 三寒四温に包まれて、どこからともなく別れの序奏を聞くような思いで過ごす時期となりました。菜の花や梅の花が咲き誇り、桜のたよりも聞こえてきます。皆さんは今、学年末考査を終えてほっと一息ついている頃かなと思います。終業礼拝までの2週間、そして新学期までの春休みを、今年度の学習における弱点の補強や新しい学年に良いスタートを切るための準備期間として有意義に過ごしてください。
 さて、去る3月1日にはコロナウイルスの影響で規模は縮小しましたが、東雲らしい厳かな卒業式を行うことができました。式辞で私が話したのは、次の通りです。卒業生を待ち受けている社会は、大変厳しい状況にある。社会環境の複雑性が増し、次々と想定外の事が起こり、将来の予測が困難になってきている。中でも、夏の豪雨災害、冬の大雪など地球温暖化に伴う気候変動や、全人類が今格闘しているコロナ・パンデミックなどは由々しき難題である。しかし、これらに遭遇することで、災害対策はどうあるべきかを考えたり、社会を歪ませているさまざまな問題に気づいたりすることができた。同時に、人と人とのつながりの大切さや、日常のかけがえのなさなども切実に感じさせられた。これから遭遇する問題にはすぐに正解は得られないかもしれないが、やるべきことは、デジタル化が進む社会の中で情報活用能力を高めること。そして、様々な人々と出会い、交流し、見聞を広め、体験を豊かにすること。受身的な学びではなく、自分の目で確かめ、自分の頭で考え、判断すること。そういう本物の学びの経験を積み重ねていけば、自分の中に揺るぎない確固たる生き方を持つことができ、困難を乗り越えることができるということ。また、女性であるということだけで、頑張っても報われない男性優位の誤ったジェンダー意識と遭遇することがあるかもしれないがその時こそ、「高遠なる理想」「敬虔なる信仰」「真摯なる努力」「清純なる愛情」「私心なき奉仕」の校訓の下、女子校で培った心のしなやかさや共感力を土台にして、勇気を持って立ち向かってほしい。そのことが必ずや日本を、そして世界を変える原動力にもなるということ。そして、式辞の終わりに、ジョンレノンのimagneの歌詞の一節を朗読しました。人生は1回限りであり、その人生に豊かに広がりをもたらしてくれるのは、自分の目に見えないものや実際には経験できないことを想像する力を持つことで、見知らぬ誰かの喜びや感動、悲しみや苦しみを想像して共感し、行動を起こしてほしいとエールを送りました。
 今年度の「校長室だより」を1年間お読みいただきありがとうございました。3月末には特別号を出す予定にしていますので、ご覧ください。





2022年2月7日月曜日

2月号

 コロナ禍に見舞われてもう二年がたとうとしています。現在もオミクロン株の感染拡大がつづいており、気の抜けない毎日です。これまでどおり警戒感を持って予防対策をしなければなりません。繰り返しになりますが、手洗いの励行、マスクをつけて、3密回避などの徹底。朝起きて、発熱など、体調がよくない場合は無理をせず学校を休んで、医療機関を受診。家族の体調が悪い場合も登校をしないで様子をみる。校内では寒いですが定期的に部屋の換気をし、昼食は黙食を徹底してください。皆で頑張ってこのピンチを乗り越えましょう。 
 先週の土曜日に、1年間の学習活動の成果を皆の前で発表する中学校の伝統行事、「スプリングフェスティバル」がチャペルで開催されました。発表内容の豊富なすばらしいフェスティバルになりました。第1部は、琴の演奏で始まり、職場体験や「道後巡り」の動画発表、ダンス部の発表がありました。第2部は、演劇部、吹奏楽部の映像による公演、そして恒例の中3生によるオリジナル英語劇がありました。SDGsをテーマにした脚本で、スクリーンに字幕を映すなどの工夫も見られ例年にも増してすばらしいものになりました。同時開催の、展示発表では、中1生の粘土で作った和菓子や小箱、木工作品等の展示。中2生のフラワーアレンジメント、生け花、砥部焼絵付け作品、美術部による作品展示。中3生の俳句や手作り絵本、また杖ノ淵公園の水質調査のレポートによる展示発表がありました。全体を通して中学生が一つになり、皆が一生懸命取り組んでいる姿に感動しました。中学生の皆さんはサタデースクールを利用しての準備などご苦労様でした。 
 さて、皆さんは昨年アメリカ大リーグ最優秀選手MVPに輝いた大谷昇平選手を知っていますか。野球にあまり関心のない人も、彼が投手(投げること)と打者(打つこと)を両立する二刀流で偉業を成し遂げたことは知っていると思います。彼は日米の野球ファンのみならず、他チームからも愛される存在となっています。それは彼の野球におけるスキルはもちろんですが、人として尊敬できるところにあると思います。球場のゴミを拾ったり、審判に見せる表情、道具を大切にするなど何気ない態度や行動です。ホームランを打った時も、勝利投手になった時も有頂天にならず、冷静に次への目標を定め、「謙虚」に、前向きにチャレンジしています。彼の登場で、野球での偉業を越えて、人間性の価値が見直されていることは、すばらしいことです。本校の教育目標を覚えていますか。「品格・品位を身に付けしなやかに生きる女性の育成」です。大谷選手の人となりから、皆さんも何か学びとってもらいたいものです。 
 「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。」と言いますが、本年度も残り少なくなってきました。学年末考査の発表ももうすぐですね。それぞれが計画的に勉強して臨んでください。高3生は卒業を前にそれぞれがやるべきことを果たしてください。

 All's well that ends well. So, be serious about everything in this term.



2022年1月7日金曜日

1月号

 明けましておめでとうございます。皆さん、有意義な冬休みでしたか。「一年の計は元旦にあり」と言われますが、新しい年の目標を立てましたか。いよいよ令和4年、西暦2022年の幕が開けました。昨年の世相を表す漢字は「金」でありました。東京オリンピック・パラリンピックで日本人選手が多くの金メダルを獲得したり、将棋の藤井聡太さんが最年少四冠を達成するなど、各界で金字塔が打ち立てられたことが理由のようです。今年こそはコロナの収束がなされ、「金」に負けない輝かしい1年であってほしいものです。
 さて、昨年末頃までコロナの感染状況は落ち着いていたのですが、年が明け県内でも感染者が出てきており、今後オミクロン株の陽性者も増加することが心配されます。デルタ株よりも感染力が3倍も4倍も強いと言われているオミクロン株に感染しないためにこれまで以上に予防対策をしなければなりません。まずは皆さん朝起きて、発熱症状があったり、体調がよくない場合は無理をしないで学校を休んで様子をみてください。校内では寒いですが定期的に部屋の換気をしてください。昼食時は必ず黙食を心がけてください。そしてこれまでやってきた、手洗いの励行、マスクをつけて、3密回避などの感染防止対策を徹底してください。皆で頑張ってこのピンチを乗り越えましょう。
 3学期は、一年の締めくくりの学期であります。1、2学期と違い、日数的には短い学期ですが、「本気でやれば」十分に使える時間があります。中学1年生から高校2年生にとって、3学期は、学年の総仕上げの学期、特に中学3年生にとっては、義務教育最後の学期でもあります。全学年とも勉強はもちろんのこと部活動等の諸活動に東雲生としての自覚をもって、一人一人が、やれた、やったという成就感を持てるよう、早く正月の休み気分を一掃して、新しい年の第一歩を踏み出してください。高校3年の受験生にとっては、いよいよ大学共通テストですね。これまで蓄えた力が充分発揮できるよう願っております。また中学3年生は修了式、高校3年生は卒業式という人生の大きな節目を間近に控えています。まさに本校での3年間あるいは6年間の集大成とも言える時期となりました。All's well that ends well.「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、一人一人が「本気」になって、自分の目標の達成に向けて努力し、「有終の美」が飾れるよう切に願っています。

 Let's get started for your own goal. Thank you.



2021年12月2日木曜日

12月号

 朝、校門をくぐり、落ち葉を踏みしめながら坂道を登るとき、冷たい風に冬の訪れを感じます。11月17日にアドベント (Advent:イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)の恒例行事としてクリスマスツリー点灯式が正門前で行われました。昨年はコロナウィルス感染予防のため、生徒は宗教委員のみが参列し、讃美歌を歌うこともできず、寒さに震えた記憶がありますが、今年は感染状況も少し落ち着いたので、有志が集まり盛大に行うことができました。夕闇迫る中、色とりどりのイルミネーションが点灯され、キャンドルキッスにより各自が手に持つろうそくに灯がともりました。そこで、聖書を朗読し、讃美歌を歌いました。安らかな時間が流れ、参加者の心にも灯がともり神聖な気持ちになりました。寒さが増すにつれ、コロナ感染の第6波が到来すると専門家は注意を呼びかけています。普段からやっている基本的な感染対策を徹底しましょう。また、インフルエンザ流行の兆しも見えます。高校3年生にとってはいよいよ受験シーズン本番ですね。くれぐれも体調管理に気を付けてください。

 さて、毎年秋にはノーベル賞の受賞者が発表されます。今年は本県四国中央市出身の真鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞しました。大気中の CO2濃度の上昇が、地球表面の温度の上昇をもたらすメカニズムを解き明かしました。近年温暖化の影響とみられる異常気象が続いており、夏には年々台風が大型化し、長雨や豪雨などの異常気象による災害が日本各地で頻発しております。気候変動は人類の生存が懸かる重大な問題です。皆さんも是非この問題に関心を持って、行動を起こしてもらいたいと思います。その真鍋氏が記者会見で「好奇心が原動力になった。最もおもしろいのは、好奇心に基づいた研究だ。」と語っていました。Curiosity(好奇心)という言葉を繰り返し使い、研究にかけてきた情熱を表現していましたが、この言葉から私たちは学ぶべきことがたくさんあります。

 秋は収穫のシーズンでもあります。My Garden でも春に種を蒔いた野菜が成長し、先日サツマイモ、ピーマン、ブロッコリーなどを収穫しました。また、これからタマネギやそら豆などの新たな苗を植えます。皆さんも、4月にスタートさせた学習や部活動等の成果がそれぞれこの時期に実り始めます。学期末試験はできましたか。部活動はじめ、今学期のいろいろな取り組みにおいて成果は出せましたか。今こそ、学習はもちろんのこと学校生活を振り返り、改善に結びつけてもらいたいものです。世界中がコロナに翻弄された2021年もあと少しですね。来年こそはと祈るばかりです。皆さんが楽しみにしている冬休みですが、感染対策を実践しながら、計画的に過ごし、有意義な年末・年始にしましょう!

Merry Christmas and all the best in the New Year!




2021年11月2日火曜日

11月号

 朝夕めっきり寒くなってきましたが、昼間は秋晴れの心地よい風を感じる季節となりました。 毎年地方祭の頃に咲くキンモクセイ、今年は急激な温度変化が原因で開花が遅れていたようですがようやく咲き始めあちらこちらからいい匂いが感じられます。皆さん元気で頑張っていますか。中間考査の結果はどうでしたか。できなかったところを復習して覚え、今月末の期末考査に備えてください。
 さて、中間考査が終わった翌日、坊ちゃん劇場の観劇と遠足を行いました。計画当初は、コロナのために実施できるか心配していましたが、ちょうどその日から、幸いなことに本県のコロナ対策のレベルが感染縮小期に引き下げられました。今回の坊ちゃん劇場のミュージカルはどうでしたか。高知の貧しい漁師の家に生まれ、波瀾万丈の人生を送りながら、日米の架け橋となったジョン万次郎。その妻、鉄の視点から描いた物語。時代の波に翻弄される中、力強く生きる彼女の姿は、今と重なるところもあり共感した人も多かったのではないでしょうか。さまざまなジャンルの歌や、踊りがあり、最後はペンライトを振りながらキャストと一体となってフィナーレを迎えるなど、楽しい思い出になりましたね。その後、中学校と高校の各学年に分かれての遠足となりましたが、どうでしたか。何か新たな発見がありましたか。 
 また、9月開催から延期になっていたクローバーデイですが、生徒会を中心にさまざまな工夫とアイデアを出し合いすばらしい行事にすることができました。午前中のステージ発表は、琴同好会の演奏からスタートし、部や同好会、有志が歌にダンス、楽器演奏と練習の成果を発表しました。舞台狭しと躍動を感じる演目や東雲らしさが感じられるものなど、演出も抜群で見応えがありました。時がたつのも忘れ気がつけば最後の「しのすい」の演奏になっていました。ランチタイムに、皆さんがやりたかった焼きそばやカレーなどの屋台を出すことは今年もかないませんでしたが、PTA役員の皆さんが地元飲食店に呼びかけて特製弁当を手配していただき、文化祭を盛り上げていただきました。午後は、文化部等の展示や模擬店。デジタル技術を巧みに使い、先生が登場するパロディのビデオ作品を鑑賞する教室もあり盛り上がりました。皆さんのこれまで一生懸命やってきた成果が随所に示され、本年度のスローガン「千紫万紅(せんしばんこう)」の言葉どおり、色とりどりの花が咲き誇りました。今年も、保護者には観覧を遠慮していただきましたが、後日配信する動画で楽しんでもらえればと思います。  コロナの感染状況も落ち着いてきましたが、油断することなく基本的な予防策を取りながら、東雲スクールライフを楽しみましょう。  Go for it ! Shinonome!


2021年10月6日水曜日

10月号

  「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」(古今和歌集)という歌を、この時期になるといつも思い出します。 秋が来たと、はっきりと目にはみえないけれど、風の音で(秋の到来に)はっと気づく。なかなかいい歌だと思いませんか?長くて暑い季節が過ぎ去り、ようやく涼しくなってきました。コロナの感染者も全国的に減少し、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出ていた地域も先月末で全面解除となりました。本県も感染対策を一段階緩めて感染警戒期となりましたが、まだまだ油断はできません。感染対策として、「会食はルールを守る」ことが求められていますが皆さんはできていますか?黙食という言葉もあります。昼食は友人とおしゃべりをしながら取りたい気持ちはよくわかりますが、コロナウイルスは飛沫によって感染するわけですから、ここは慎重にならなければなりません。食事が終わって、マスクをつけてから会話を楽しんでください。

  先日、中学生のマドンナ レシテーション コンテストの校内選考会がチャペルでありました。各クラスの代表生徒は、一人ひとり、暗唱もしっかりできており、練習成果が表れたすばらしい英語に感動しました。また、audience、listener になってくれた皆さんの聞く態度も立派で、お陰で充実した会となりました。今回の暗唱文はジェンダーに関する興味深い内容でした。ジェンダーの話と言えば、先月の中旬に、本校の松下先生の中高時代の友人で、フランスの大学院で研究されている本校OGの上野優希さんからの提案で、本校生対象のオンラインによるワークショップが開催されました。「女子ってなんだろう」というテーマのもと、「制服・校則について話してみよう」「LGBTQ+ 女子とは」「強い女性は恥ずかしい?」の3回に分けて、レクチャーと話し合いが計画されました。画面の向こうに、フランスの大学生もいてジェンダーについて活発な意見交換がなされました。世界的に見て、ジェンダーの不平等があり、女性の活躍が遅れている今の日本。女子校はジェンダーから最も解放されているし、女子校で中高時代を過ごすことでジェンダーバイアス(社会的・文化的性差別あるいは性的偏見)から離れた環境に身をおくことができる。そんな皆さんが、ジェンダーについてこのような勉強会に参加することは大変意義深いと感じました。私も短い時間ではありましたが参加して、これから日本も少しずつ確実に変わって来ると実感しました。

 今月末には皆さんが楽しみにしているクローバーデイがありますね。まだまだコロナ感染の状況がどうなるかわかりませんが、皆さんの英知を結集し、思い出に残る安全で楽しい文化祭にしましょう。

 You will have mid-term exams soon. Please prepare well for them.

2021年9月7日火曜日

9月号

 お盆前から降り始めた長雨は各地に被害をもたらしました。皆さんのお住まいの地域は大丈夫だったでしょうか。まだまだ土砂災害のリスクは残っておりますので注意してください。しばらくは暑さも続きます。水分補給をするなどの熱中症対策も忘れないでください。オリンピック、パラリンピック開催中は、日本選手の頑張りを願う気持ちと、コロナの感染拡大を心配する気持ちとが入り交じる複雑な思いの毎日でした。現在、愛媛県、とりわけ松山市内において、コロナの感染が急拡大し、警戒レベルが「感染対策期」に引き上げられ、「まん延防止等重点措置」も講じられています。医療の逼迫(ひっぱく)や保健所などへの影響が心配されます。非常に感染力の強いデルタ株が猛威を振るい、小中学生、高校生の感染者も増えており大変憂慮しております。そういう状況下にあるので、感染予防を最優先し、クローバーデイの延期を決めました。現在、過去最大のリスクが身の回りにあることを自覚し、これまで以上に一人一人が最大の危機感を持って感染回避行動をとらなければなりません。自分自身の、自分の家族の、そして他人の命を守るためにも必ず実践してください。そして、「家庭における感染回避行動の在り方」についても是非家族で話し合ってみてください。  さて、先日の体育祭大変お疲れ様でした。連日の猛暑の中、熱中症予防やコロナ感染対策をしながらの応援やパネル製作、そして競技練習等よく頑張りました。前日から雨天のため開催できるかどうか気をもみましたが、幸いなことに1日の延期で実施することができました。当日のグランド整備やテント張りもそれぞれがよく動き短時間で準備ができました。東雲はなんでも自分たちで考えて全員で協力して行っている、そこに女子校のよさがあると改めて思いました。感染対策のため保護者には観覧を遠慮いただき、今回は体育祭の様子を後日動画配信することとし、生徒・教職員のみで、プログラム自体も縮小しました。本年度のスローガン「Go the distance つかみ取れ青春物語」にふさわしい熱戦の連続で、観る者にさわやかな感動を与え、すばらしいものになりました。特に、応援合戦は、大声を出すことが自粛されている中、応援リーダー中心で実施しましたがどの団も一致団結したすばらしいもので観る者に感動を与えました。体育祭に向けて、自分たちが限界まで頑張ったことや感動したことをこれからの学校生活に生かしてもらいたいものです。私は、体育祭を観て、東雲生の「すばらしさ」や「底力」をまた一つ見つけたような気がしています。  秋はもうそこに来ていますね。皆さん一人一人が自分の目標に向かってこの2学期を充実させてください。 Autumn is just around the corner. Let's get started !

2021年8月3日火曜日

8月号

 先月梅雨明けをしてから暑さに拍車がかかり、松山でも最高気温が35度以上の猛暑日が続いています。熱中症にはくれぐれも注意してください。夏休みに入りましたが、皆さんいかがお過ごしですか?1学期の学校生活で、自分自身がどのように努力を傾けたか、どれだけ成長したかをよく考え、よくなかった点については大いに反省し、この休み中に補強をしてください。そして学習や部活動の練習、大会などで忙しい毎日かもしれませんが、「夏休み」じゃないとできないことを何か一つやってほしいものです。高校3年生とっては、「夏を制するものは受験を制する」と言われるシーズンの到来です。涼を求めながら計画的に頑張ってください。  夏休み入って、ビブリオ倶楽部から招待を受け、第1回校内ビブリオバトルを観覧しました。本を身近に感じ、興味を持ってもらうという読書習慣の啓発が目的のイベント。10人のバトラーが自分の選んだ本をそれぞれ一冊紹介し、後で観覧者が最も感銘を受けた発表者に一票を投じ、チャンプ(優勝者)を決めるというものです。今回のバトラーは皆、原稿を見ないで自分の言葉で愛読書を紹介しました。その後のディスカッションにおいても、物語の内容を追いながら、主人公の生き方に自分の生き方を重ね、自説を展開していましたが、その堂々と発表している姿に感動しました。髙橋結ホーム大下凜々花さんの愛読書、江國香織著「すいかの匂い」がチャンプ本となりました。次回は皆さんも是非参加してみてください。  もう一つ、英語キャンプがみつばホールで開催されました。中学3年生、高校1年生合わせて23名が参加しました。ALTのジック先生の説明の後、ビーチボールをパスし、そこに書いてある質問に英語で答えるという活動からスタートしました。目隠ししたメンバーがアリゲーター(わに)に遭わないように、go straight とかleft, right, go back と声がけをするゲームには参加者全員が夢中になって取り組んでいました。なんといっても圧巻は、必要な3つの道具を選んでそれを絵に描いて皆の前でプレゼンする「無人島での生き残りゲーム」で、皆自然に英語を使っている様子がうかがわれ、予想した以上に有意義なイベントになったと思いました。  今開催中のオリンピックでは、日本選手も金メダルを量産するなど大活躍です。しかしながら、首都圏を中心に全国でこれまで以上に感染が拡大し、医療のひつ逼ぱく迫が心配されています。終業礼拝でもお話ししましたが、コロナと向き合う2度目の夏、対策を万全にして、全員元気でこの夏休みを過ごしてください。身も心もリフレッシュして、一段と成長した皆さんに、2学期の始業礼拝で会えることを楽しみにしています。 Stay Healthy !  Make this summer yours !

2021年7月3日土曜日

7月号

 7月になりました。英語でJulyと言いますが、この語の由来を調べてみてください。おもしろいエピソードが分かりますよ。皆さんは今期末考査も終わりほっと一息ついていることと思います。返却された答案を訂正して覚えたり、1学期の復習をするなどして、終業礼拝までの残りの日々を夏休みモードにしないで計画的に過ごしてください。  先月、サタデースクールで高校2年生が、環境省が進める「海ごみゼロ」運動の一環として、梅津寺に出かけ海岸美化活動を行いました。缶や瓶、プラステイックごみなどを集め、2時間くらいの間に可燃、不燃合わせて18枚のごみ袋がいっぱいになったようです。今、ESD(Education for Sustainable Developmentの略)「持続可能な開発目標のための教育」が提唱されています。今回の活動を通して参加した皆さんは、海で進行している環境悪化の現状を見て、海だけでなく、自分たちの身の回りをあらためて見て、問題点を考えるなど地球環境を「自分ごと」としてとらえることができるようになったのではと思います。ご苦労様でした。  昨年度はコロナウイルスの影響で中止であった県高校総体が「繋(つなぐ)~あの日渡せなかったバトンを、今~」の大会スローガンのもと2年ぶりに開かれ、各会場で熱戦が繰り広げられました。コロナ感染症対策のため無観客となりましたが、本校生は最後まで一生懸命頑張りました。アーチェリー部は予想通り、1位から8位を独占、バレーボール部も全試合負けなしで優勝。サッカー部は、残念ながら決勝に進むことはできませんでしたが、試合内容は大変よかったようです。他の部ももてる力を充分に発揮できたようです。また、2週間後に香川で開催された四国大会でも、アーチェリー部、バレーボール部ともに優勝というすばらしい結果を出しました。中学校市総体においてもバレーボール部が1セットも落とすことない強さで優勝しました。剣道の個人優勝も快挙です。各部とも更に高みを目指して頑張ってください。  もうすぐ待望の夏休みですね。休みは指折り数えますと34日ありますが、皆さんはどのように過ごしますか、今から計画を立ててください。自由な時間が増え、やりたいことがやれる反面、自分への甘さから怠惰な世界に陥る危険性のある夏休みです。また、県内でコロナの感染者数が減ってはきましたが、まだまだ油断はできません。熱中症も心配です。2学期のスタートに向けて、健やかで有意義な夏にしてください。 Stay Healthy!  Enjoy your summer!

2021年6月1日火曜日

6月号

 先月15日、四国地方が梅雨入りしました。これは1951年の統計開始以来最も早い梅雨入りだそうです。“It never rains but it pours.”(降ればどしゃぶり)という英文が思い浮かぶくらい、近年大雨の日が繰り返しやってきます。専門家は、地球温暖化に伴う海水温度の上昇が雨量の増大につながっていると分析し、気候変動時代に入り、今後とも豪雨災害のリスクは高くなるので、毎回十分な警戒が必要だと言っています。皆さんもハザードマップで近隣の安全な場所を確認し、有事の際には速やかに行動ができるようにしてください。また、初夏を感じる天候の中で、長時間のマスク着用は熱中症の危険が増すと言われています。校内でも予防策を取っていますが、水分補給を十分行い、体調管理を万全にしてください。

 さて、朝、中学生の教室を覗いてみますと、ほぼ全員が席に着き静かに読書をしています。中学部によると、この取り組みを始めた頃はうまく行かなかったが、徐々に生徒たちが前向きになり、今年度には定着が見えるようになったとのこと。始業前に心を落ち着かせるには実によい取り組みだと思います。また、昼休み後の清掃の時間に校舎を一回りしますと、皆が一生懸命やっている様子に心打たれます。自分の使う教室やトイレをきれいにすることは人間として当たり前のことですね。もし、自分は十分にやれてないと思う人がいたら次回から頑張ってください。

 先日、生徒会役員選挙の立候補者と応援者の演説会に参加しました。それぞれが、どうすれば生徒会活動をよりよいものにできるか、学校生活をより楽しく充実したものにするにはどうすればよいかについて自分自身の言葉で堂々と述べていました。私はその姿に感動し、また一つ東雲生のすばらしさを発見したような思いになりました。

 今週末から県総体や市総体が始まりますね。コロナ禍での大会ですが、皆さんそれぞれの青春の一ページとして思い出に残る大会にしてください。参加生徒の東雲生らしい、さわやかな、はつらつとした「好プレー」や「限りない躍進」を心から念願しています。

Shinonome will surely make it!


2021年5月6日木曜日

5月号

 ゴールデンウイークは有意義に過ごせましたか。どこかへ旅行でもしたくなるような気分にもなりましたが、コロナウイルス感染症まん延防止のため、外出もできない我慢の日々だったと想像します。私も自宅裏の畑で、タマネギとソラ豆の収穫作業、そして新たにキュウリ、ナス、トマトなどの夏野菜のために土づくりをして、それらの苗を植えました。早いもので、新学期が始まってもうひと月がたとうとしていますね。新たな環境にも慣れましたか。中間考査ももうすぐですね、連休モードを切り替え、学校生活のリズムを取り戻して頑張ってください。 
 先月、コロナ禍のいやなムードを一瞬忘れさせてくれるような出来事がありました。 一つは愛媛出身の松山英樹選手がマスターズ・トーナメントで優勝し、日本人男子で初のメジャー制覇を成し遂げたことです。彼はこれまで数々の失敗や負けを経験し、壁にぶつかり、自分の弱点や短所を克服しようと頑張ったようです。「自分はまだまだだ」と思うことで人間的にも大きく成長したと思います。大会中は最後まで緊張したと語っていましたが、夢や目標を大きく掲げ、それに向けてさまざまな困難をはねのけて頑張った末につかんだ勝利です。彼の偉業は、部活動をやっている生徒はもちろん、それぞれの夢や目標をもって頑張っている者に、勇気とエールを与えてくれました。 
 それからもう一つは、オリンピックの聖火リレー到着式のイベントに参加予定であった吹奏楽部のことです。昨年はコロナで中止、今年こそはと練習してきたのですが、県内特に松山での感染者が急増したため直前で中止となりました。しかし、聖火リレーのスポンサー企業から当日の演奏で着用予定であったTシャツを寄贈してくれることになったのです。当日、体育館前で、夕日を背に受け、吹奏楽部全員がTシャツに身を包み満面に笑みをたたえながらパレード用特別車両に上りました。シャツの赤色と車両に書かれてある東京五輪の文字が一層鮮やかに見えました。その企業の代表者から、生徒の応対のすばらしさや礼儀正しさを誉めていただき、この企画を思いついて本当に良かったと言ってくれました。実はその代表者が、私の若い頃の教え子であるということもわかり、このイベントは私にとっても思い出深いものとなりました。 
 コロナで先行き不透明な日々が続きますが、大きな目標を掲げて頑張りましょう。 
 When life gives you lemons, make lemonade.


2021年4月15日木曜日

4月号

 道後平野にも春が訪れ、新緑が輝きを増し、希望に満ちた季節を迎えました。正門をくぐり校舎へと続く坂道にも春の香りが満ちあふれております。県内においては新たなクラスターが頻発しており、感染力の強い変異ウイルスによる感染者も増加しております。8日より最大の警戒を要する「感染対策期」に入りました。繰り返しになりますが、これまで以上に危機意識を持って感染リスクを回避する行動をとらなければなりません。そんな中ではありましたが、4月9日に中学、高校合わせて123名の新入生を迎え、伝統校にふさわしい立派な入学式を行うことができました。今年の新入生は、新型コロナウィルスの感染への警戒という、これまでにない不安な環境下で入学試験を経験してきただけに本校への入学を心待ちにしていた気持ちが伝わってきました。式の中で特に中学、高校生の新入生代表の宣誓が大変力強く、感動いたしました。在校生の皆さんは、新入生に対して、自分自身の入学当時の頃を思い出し、親切に、温かい気持ちで歓迎してほしいと思います。そして、先輩として尊敬されるような手本になり、後輩たちに、東雲のよき伝統・品格・豊かな校風をしっかりと伝えてください。よろしくお願いします。
 始業礼拝でも触れましたが、校門の両側に書かれている英語についてお話します。まず左側には "Let only the Eager, Thoughtful, Reverent enter here."と書かれています。訳してみると「東雲で学ぼうとする者は、高い理想をめざし、けいけんなる信仰を求め、まじめに努力をするためにこの門をくぐる」となります。そして右側には "And go forth prepared to serve God and thy neighbors."「東雲で学んだ者は、深い信仰と広い学問を身に付け、高潔な人格を養って、社会に出、神と人に仕える奉仕の精神を豊かにして、この門を出て行く」と書かれてあります。この言葉の意味をかみしめながら、東雲生であることにプライドを持って、毎日登校してもらいたいものです。いよいよ2021年度が始まります。自分の目標達成に向けて頑張ってください。  Let's get started to achieve your goal.  You can do it!

2021年3月5日金曜日

3月号

 三寒四温に包まれて、どこからともなく別れの序奏を聞くような思いで過ごす時期となりました。菜の花や梅の花が咲き誇り、桜のたよりも聞こえてきます。コロナの感染症に関する特別警戒も、感染拡大が沈静化したとの判断で解除されました。しかしながら油断は禁物です。自分の行動が社会に影響を与えるということを再認識して、感染防止対策を忘れないでください。皆さんは今、学年末考査を終えてほっと一息ついている頃かなと思います。終業礼拝までの2週間、そして新学期までの春休みを、今年度の学習における弱点の補強や新しい学年に良いスタートを切るための準備期間として有意義に過ごしてください。
 さて、去る3月1日にはコロナウイルスの影響で規模は縮小しましたが、東雲らしい厳かな卒業式を行うことができました。式辞で私が話したのは、次の通りです。卒業生を待ち受けている社会は、大変厳しい状況にある。社会環境の複雑性が増し、次々と想定外の出来事が起こり、将来の予測が困難になってきている。中でも、夏の豪雨災害など地球温暖化に伴う気候変動や、全人類が今格闘しているコロナ・パンデミックなどは由々しき難題である。しかし、これらに遭遇することで、災害対策はどうあるべきかを考えたり、社会を歪ませているさまざまな問題に気づいたりすることができた。同時に、人と人とのつながりの大切さや、日常のかけがえのなさなども切実に感じさせられた。これから遭遇する問題にはすぐに正解は得られないかもしれないが、やるべきことは、デジタル化が進む社会に向けて情報活用能力を高めること。そして、様々な人々と出会い、交流し、見聞を広め、体験を豊かにすること。受身的な学びではなく、自分の目で確かめ、自分の頭で考え、判断すること。そういう本物の学びの経験を積み重ねていけば、自分の中に揺るぎない確固たる生き方を持つことができ、困難を乗り越えることができるということ。また、女性であるということだけで、頑張っても報われない男性優位の誤ったジェンダー意識と遭遇することがあるかもしれないがその時こそ、「高遠なる理想」「敬虔なる信仰」「真摯なる努力」「清純なる愛情」「私心なき奉仕」の校訓の下、女子校で培った心のしなやかさや共感力を土台にして、勇気を持って立ち向かって欲しい。そのことが必ずや日本を、そして世界を変える原動力にもなるということ。そして、式辞の終わりに、卒業生が高校1年生の時、私の英語の授業で学習した米国の詩人、サムエル・ウルマンの、Youth is not a time of life; it is a state of mind.「青春とは人間のある期間を言うのではなく、心のあり方のことだ」という英詩の一節を朗読し、生涯「青春」の気持ちを持ち続けて欲しいとエールを送りました。
 今年度の「校長室だより」には新しい試みとして英訳を載せました。1年間お読みいただきありがとうございました。


2021年2月2日火曜日

2月号

 コロナ禍に見舞われてもう一年がたとうとしています。県内においても感染拡大の抑止に向け、気の抜けない毎日です。「トリアージ」という言葉も聞かれるようになりました。これは、フランス語が語源で「選別」という意味です。このまま感染者が増え続けると、医療がひっぱくし、治療を受けられない人が出てきて、「本来死なずにすむ人が亡くなる」という極めて由々しき事態になるという「現場での振り分け」を意味するものです。そんな中、本県が発祥の「シトラスリボンプロジェクト」運動が全国的に広がっているようです。皆さんはこのことを知っていますか。黄緑色の手製のリボンを付けることで、コロナに対する中傷や差別をなくそうと訴える活動のことです。本校でもYWCAのメンバーがリボンをつくり、クローバーデーの際、ブースで紹介していました。校内にポスターを掲示しているのでご覧ください。趣旨に賛同し、行動に移したいものです。本校にとってホットなニュースと言えば、まず吹奏楽部の活躍が挙げられます。残念ながらこれまでコロナで主要なコンクールはありませんでした。年末には大街道で行われた「愛媛県下初の信号機設置65周年記念式典」で、寒い中ではありましたが立派に演奏しました。
 12月のアンサンブルコンテスト中予地区予選に出場し、4部門で金賞、2部門で銀賞と成果を上げました。中学生も高校生の大会に初出場銀賞と頑張りました。その後、ホルン3重奏が県大会に出場し、銀賞を受賞、「しのすい」力を発揮しました。高校バレーボール部は「春高バレー」全国選手権大会で、初戦に勝利しました。2回戦で昨年の準優勝校である大阪の金蘭会に惜しくも敗れました。私もライブ中継で見ましたが、東雲らしいプレイが随所に見られ、選手にとって悔いのない思い出に残る大会になったと思います。また、松山ユネスコ主催の「心の中に平和」作文コンクールでは、会長賞、南海放送賞はじめ優秀賞を含めて8人が受賞しました。先日、会長賞の中学3年村井綺星さんの「恵まれた環境に感謝」という作文を読ませてもらいました。発展途上国の子どもたちに目を向け、戦争や貧困、飢餓の中で懸命に生きる彼らと自分たちとを比較し、世界平和に思いをはせ、問題解決のためにSDGsの取り組みなどに触れながら、自分たちも何か行動に移したいという切実な気持ちが伝わってくる素晴らしいものでした。
 さて、「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。」と言いますが、本年度も残り少なくなってきました。1、2年生は学年末考査の発表ももうすぐですね。それぞれが計画的に勉強して臨んでください。3年生は卒業を前にそれぞれがやるべきことを果たしてください。 All's well that ends well. So, be serious about everything in this term .


2021年1月8日金曜日

1月号

 明けましておめでとうございます。皆さん、有意義な冬休みでしたか。「一年の計は元旦にあり」と言われますが、新しい年の目標を立てましたか。いよいよ令和3年、西暦2021年の幕が開けました。昨年の世相を表す漢字は「密」でありました。新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの人が「3密」を避ける行動をしたことなどが理由であったことが想像されます。しかし、「密」には親しむという意味もあり、ソーシャル デイスタンスで物理的には離れるけれど、心の中では人とのつながりをさらに持ち、今年がいい年であるよう願う気持ちが込められているようです。
 イギリス滞在中、ホームステイで世話になった友人と毎年クリスマスカードを交換していますが、今年はコロナについて書かれていました。彼女が住んでいるイングランド南西部のサマーセットもコロナが猛威を振るっているようです。日本の北海道と同じ緯度に位置し、冬は大変寒いと聞いています。今年は感染対策で換気をするために室内もかなり寒くなり、常に厚着をするなど寒さをしのぐのが大変だと書いてありました。世界中どこも大変なのだなと思いました。日本も本格的に寒くなります。これからが正念場です。しかし、一度話をしましたが、コロナの感染は、これまで以上に、いつでも誰でも起こる状況になりました。そんな中、皆さんの友だちがあるいは先生が感染することがないとは言えません。そうなった時は、皆でその人をいたわり、温かい思いやりを持って早く良くなることを願う気持ちを持つことが大切です。ところが残念なことに未だに感染者をひぼう、中傷する事例があるようです。その人はコロナの感染だけでも大変なのに、その上、他人から差別を受ける。もう地獄ですね。どうぞ皆さん、自分が感染者になったときのことを想像して、して欲しくないようなことは絶対にせず、してもらいたいような行動をとってください。それが人間として大切な有り様です。
 さて、3学期は、一年の締めくくり、即ち、総仕上げの学期であります。1、2学期と違い、日数的には短い学期ですが、「本気でやれば」十分に使える時間があります。勉強はもちろんのこと部活動等の諸活動に東雲生としての自覚をもって、一人一人が、やれた、やったという成就感をもてるよう、早く正月の休み気分を一掃して、新しい年の第一歩を踏み出してください。高校3年の受験生にとっては、いよいよ大学共通テストですね。これまで蓄えた力が充分発揮できるよう願っております。また中学3年生は修了式、高校3年生は卒業式という人生の大きな節目を間近に控えています。まさに本校での3年間あるいは6年間の集大成とも言える時期となりました。「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、一人一人が「本気になって」、自分の目標の達成に向けて努力し、それぞれの学年の「有終の美」が飾れるよう切に願います。
Let's get started on your own goals.


2020年12月2日水曜日

12月号

 朝、校門をくぐり、さらさらと風に吹き飛ばされそうな落ち葉を踏みしめながら、今年も秋が来たなと感じていましたが、それも束の間、朝夕の冷えこみに冬の訪れを感じます。寒さが増すにつれ、コロナ感染者も全国的に激増しているようです。本県も例外ではありません。冬は乾燥しているため飛沫の水分が長く空気中を漂い、室内では換気もおろそかになり、そして、水が冷たいので手を洗うことが億劫になることなどもあり、感染リスクが高まるようです。校外活動での感染や家庭内感染の事例も出ています。普段からやっている、手洗いの励行、マスクをつけて、3密回避などの感染防止対策を徹底しましょう。そして抵抗力を高めるため、十分な睡眠や適度な運動も忘れないでください。
 そんな中、高校3年生にとってはいよいよ自分の進路を決定する、受験シーズンの到来です。今は、AO入試(総合型選抜)や推薦入試(学校推薦型選抜)の真っ最中、コロナで今年はオンラインでの試験が課せられる大学も多いようです。先日、3年生のあるクラスのHRの時間に、「受験生の心構え」について話す機会がありました。まず、受験は団体戦だということ。自分が合格しても、クラスの全員が合格するまで、皆で励まし合って頑張ることが大切だということです。志望校選択に関しては、Where to study よりも What to study が重要であるということ。そして、今から一番力がついてくるので勉強時間を確保し、受験日に合わせて学習計画を立て、それを実行に移すことなどを話しました。皆さんも参考にしてください。
 恒例の収穫感謝礼拝の後、表彰式を行いました。ウィズコロナで1学期は大きな大会やコンテストはありませんでしたが、2学期になり規模を縮小したり、無観客にしたりして開催されたようです。アーチェリー部は、これまでの全試合のほとんどで1、2、3位を独占しました。中学バレーボール部は市の大会では準優勝に涙しましたが、県大会で雪辱を果たし念願の優勝を勝ち取りました。ゴルフ部やバドミントン部もそれぞれ2位と大健闘。絵画やポスター、デザインなどの美術の分野でもたくさんの賞を頂きました。日本語や英語の暗誦コンテスト、俳句に挑戦し、受賞した生徒もいました。予定時間をオーバーするほど受賞者が多く感激しました。
 さて、学期末試験はできましたか。部活動はじめ、今学期のいろいろな取り組みにおいて成果は出せましたか。今こそ、学習はもちろんのこと学校生活を振り返り、改善に結びつけてもらいたいものです。コロナで世界が暗雲に覆われた2020年もあと少しですね。来年こそはと祈るばかりです。皆さんが楽しみにしている冬休みですが、コロナの感染回避のため不要不急の外出は避け、家族と共に有意義な時間を過ごしましょう!
Merry Christmas and all the best in the New Year!